「人」から見たバングラデシュ。
バングラデシュは南アジア、ベンガル湾に面した国です。首都はダッカ。日本より小さな国土に約1億7,000万人が暮らす、人口密度の高い国として知られています。
人口と年齢構成
人口約1億7,800万人(2026年推計)。40歳未満は約1億2,337万人、総人口の約69.4%を占めます。若い世代は働き手であると同時に、衣料品、食品、教育、住宅、通信などの将来の需要を考える手掛かりになります。
出典:UN World Population Prospects 2024に基づく2026年推計(男女別・5歳階級)。年齢別データ
ポイント!!|若い世代が多い市場では、今売れているものだけでなく、今後の教育、住宅、日用品、通信、移動手段などの需要も変化していきます。貴社の商品・技術は、どの世代の暮らしに役立つでしょうか。
言葉とコミュニケーション
公用語はベンガル語(バングラ語)ですが、ダッカでの企業間取引やビジネスミーティングでは英語が広く使われています。日本企業も英語で商談を進められます。ただし、工場・店舗・行政窓口などではベンガル語が必要な場面もあります。
ポイント!!|英語で最初の商談ができることは、日本企業にとって参入のハードルを下げます。一方、販売現場や工場に商品・技術を届ける段階では、現地語による説明やサポートも事業の一部になります。
所得と購買力 ― 都市部と地方
2022年の1人当たり月間平均所得は、都市部10,951タカ(約14,100円)、地方6,091タカ(約7,800円)。都市部は地方の約1.8倍です。販売価格や販売地域を考える際には、全国平均だけでなく顧客層の所得を確認する必要があります。
出典:バングラデシュ統計局「HIES 2022」。都市部はダッカ市単独ではなく、全国の都市部平均です。円換算は2026年10月9日の参考レート(1タカ≒1.284円)で計算した概算であり、所得統計の調査年とは異なります。統計資料
ポイント!!|同じ製品でも、都市部の中間所得層に売るのか、地方の大衆市場に売るのかで、適した価格・容量・販売方法が変わります。日本での売り方をそのまま移す必要はありません。
家族・生活・働き方
家族との結びつきが強く、親子や祖父母が同居する世帯もあります。一方、ダッカの都市生活では核家族や共働き世帯もあり、暮らし方は一様ではありません。家庭用品、住宅、教育、医療などの購入では、本人だけでなく家族の意向が影響することがあります。
働き方にも特徴があります。若い世代が厚く、年長者が経営や家計の判断を担い、若い世代が実務を担う場面があります。ただし「50歳で引退する」という一律の習慣ではありません。女性は縫製業、教育、医療、サービス業、自営業などで働いており、地域や世帯によって就業状況に差があります。
ポイント!!|家族で使う製品、子どもの教育、家庭内の家事負担を減らす製品やサービスなど、日本企業が培ってきた技術を別の用途で生かせる可能性があります。
この人口と暮らしから、何が生まれるか。
日本で売っている商品を、そのまま輸出することだけが選択肢ではありません。若い世代、都市部の生活、家族のニーズから、まだ見えていない用途や顧客が見つかるかもしれません。
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